公益性の高い企業へ就職したいと業種は考えずに就職活動をしていました。その中で東京福祉会を見つけ、調べていく中で興味をもち説明会等を経てご縁をいただき入職いたしました。

主にはご遺体の搬送からご葬儀の打合せ・ご葬儀施行まで一通りを担当させていただいてます。

規模や形式は同じでも、その方によって望まれている形は違います。その時々で相手が望まれていることを考え、察してご葬儀をお手伝いさせていただくのはとても繊細で難しいですが、その分やりがいがあると思います。ご葬儀が終わった後に「ありがとう」と言葉にしていただけたり、強張っていた表情がほどけて安心された様子を見ると、ほんの少しでも力になれたのかもしれないと嬉しく思います。

突然に奥様を亡くされた方のご葬儀をお手伝いしたことです。自分自身経験も浅く、ご家族も酷く気が動転されていて情けないですが毎日不安な気持ちでご自宅に伺ってご葬儀までの準備を進めました。その度に本当にこれで正解だったのかもっと良い提案があったのではないか、自問自答を繰り返しながら精一杯お手伝いしました。お式が終わり、お見送りまでの間ももっと出来ることがあったと後悔ばかりが募りました。けれどその時に喪主様が私に声をかけてくださってご家族での思い出の写真をみせてお話をしてくださいました。帰り際に「あなたの顔を見ると安心しました」とお言葉を頂きました。
頼りない担当者だったと思います。それでも「この人たちのために何かしたい」と思った気持ちはほんの少しでもご遺族の助けになれたのだと嬉しかったです。この時抱いた気持ちと頂いたお言葉はずっと大切にしていきます。