理事長のごあいさつ
社会福祉法人東京福祉会は令和元年11月6日に創立100周年を迎えることができました。これもひとえに当法人を長年にわたり支えてくださいました関係者の皆様方の温かいお力添えとご指導の賜と衷心より感謝申し上げます。
当法人の前身となる財団法人助葬会は大正8年11月6日に旧東京市神田の油問屋・渡邊竹次郎翁によって、貧困により葬儀を営むことができない人々の救済のために設立されました。その道のりは決して平坦・安寧ではなく、関東大震災、そして東京大空襲という2度の大災禍により法人の全財産を喪失しながら事業を継続してきました。しかしながら、昭和27年には財団法人から社会福祉法人に組織変更を行い、その後「道灌山会館」、「江古田斎場」、「ホール多摩国立」の建設により業容を拡大。現在では助葬事業における葬儀を年間約3,500件施行することはもとより、公益事業である一般の方向けの葬儀を約1,500件施行するまでに至っております。
近年では、葬儀の小規模化や簡素化が進む中で家族・親族だけで行う葬儀が増えておりますが、当法人ではご家族のみで弔いを完結してしまうのではなく、知人・友人として縁のあった方々にも参列の輪に加わっていただく葬儀を「近親葬」と名付け、今一度葬儀の意義を問い直すことを提唱しています。
また、平成12年の介護保険制度の発足の際には、高齢者福祉の分野に事業を拡大し、特別養護老人ホーム「練馬高松園」を開設、平成19年には「第2練馬高松園」を開設しました。令和3年4月には3つ目の特別養護老人ホーム「第3練馬高松園」を開設し、今後は3施設の一体的運営を進めるとともに、地域包括ケアシステムを支える地域中核施設として引き続き地域に貢献していきたいと考えております。
今後とも高齢期の生き方をトータルに支える法人として、地域社会の発展のために、日々邁進していきたいと思っております。
皆様の変わらぬご指導ご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。